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見ざる言わざる聞かざるを英語で説明!三猿との繋がりが解説上手への道



有名な日光東照宮の三猿(さんざる)


『見ざる言わざる聞かざる』


とは良く言ったもので、大人になればなるほど、このことわざの意味を深く噛み締めています。


この三猿、英語ぺらぺらの才女である友人に聞いたところ、英語でもことわざとしてあるそうで、それを聞いて興味が沸いたので色々と調べてみることにしました。


「見ざる言わざる聞かざる」の英語のことわざとは、どんなものなのか?
外国の人に説明する場合、どんな風に説明したらいいのか?
英語のことわざがあるということは、日本だけのものではないのか?



などについて書いていますので、興味がある方はご覧下さい^^



日光の三猿と反対の意味の三猿が埼玉県にいます!
『日光の三猿の意味と反対のお元気三猿ってなに?』


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「見ざる言わざる聞かざる」の英語で説明

「見ざる言わざる聞かざる」を英語で説明するために、下記項目ごとにみていきます。

  1. 「見ざる言わざる聞かざる」の英語のことわざは?
  2. なぜ猿のモチーフが使われているの?
  3. 「見ざる言わざる聞かざる」を英語で説明するには?
それでは1つずつみていきましょう。


1.「見ざる言わざる聞かざる」をの英語のことわざは?



Hear no evil, see no evil, speak no evil.
(悪いことを聞くな、見るな、話すな)




です。


人間はつい、自分の心を惑わすものを見たり、他人の欠点や過ちを聞いたり言ったり・・・としがちだが、そういうことはしない方が良いという意味のことわざです。


短いけれど、深く考えさせられることわざですよね。



また、この英文の中にあるevil には「道徳的に悪い」という意味があります。


道徳的に悪い、という意味の単語を使うのは、キリスト教の影響でしょうか?


言い回しが聖書の文句のようだな~と感じました。



2.なぜ猿のモチーフが使われているの?



この英語のことわざの起源は、エジプトから世界中に伝わったとされていますが、はっきりとはわかっていません。(日本には中国から伝わったとされています)


でも様々な国でこの「見ざる聞かざる言わざる」のことわざを解説する際に、三猿のモチーフは用いられています。


ことわざと一緒に猿のモチーフも伝わったのか、それとも後から猿のモチーフが使いやすいから広まったのかはわかりませんが、今現在、このことわざと三猿はセット で世界中に広まっているのです。


このセットで広まっていることがわかる理由に、以下の言葉があります。


three wise monkeys
(三匹の賢い猿)



この言葉も世界中に広まっていて、イギリスにはthree wise monkeysというレストランがあり、お店の看板には「見ざる言わざる聞かざる」をしている三猿のモチーフが描かれています。


このThree wise monkeysで検索すると、様々な三猿のイラストや置物などが出てきますが、その殆どが日本のものではなく、アメリカだったりオーストラリアだったり・・・と、世界中にこの三猿が浸透していることがわかります。


このことわざには「賢く生きよう」という昔の人の教えが見え隠れしますので、この教えと賢い猿をかけたのかもしれませんね^^






こんな本もありました^^興味深いです。





3.「見ざる言わざる聞かざる」を英語で説明するには?

今までのことを踏まえた上で、「見ざる言わざる聞かざる」を英語で説明するには・・・下記のような英文を考えてみました。


英文
In Japan, we have a proverb which says, “Mizaru Kikazaru Iwazaru.”
(日本には「見ざる言わざる聞かざる」ということわざがある)


This is known as saying “Hear no evil, see no evil, speak no evil”, and these meaning is almost same.
(このことわざは英語圏では”Hear no evil, see no evil, speak no evil”として知られていて、意味はほぼ同じだ)


Its origin is not cleary known, but both of them are taught with an example of “Three wise monkeys” who hold a pose like not seeing, not hearing, and not speaking.
(起源ははっきりとは分かってはいないが、どちらも「見ない、聞かない、言わない」というポーズを取っている有名な三匹の猿を例に話されることが多い)


Those poses show a meaning of the proverb, “Ignore any evil that you come in contact with; be virtuous even though there is evil around you.”
(その猿のポーズはこのことわざの意味を示しているとされ、「身の回りの悪いものを無視し、高潔に過ごすべきである」という意味がこめられていて、昔の人の賢い教えだと言える)


By the way, the most famous “Three wise monkeys” is an ornament of Nikko Toshogu in Japan, however, there are actually a lot of the monkey’s ornaments around the world.
(ちなみに、三猿は日本のものが有名だが、実際には世界中に存在する。)


ことわざの意味だけなら簡単かもしれませんが、起源や三猿のモチーフについても説明できたらかっこいいよな~と思いますが、いかがでしょうか?笑


もし日光で外国の方に説明を求められたら・・・是非こう答えてください^^



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4.おまけ



ちなみにevilを使わないで説明しようとすると、


would not hear anything, see anything, speak anything
(何でも聞いて、何でも見て、何でも話してください、とどうしてもしようとしなかった)



と、なんだか長ったらしくまどろっこしくなります^^;


上のevilを使う方が覚えやすく語呂もいいし、簡単です。


これは、英語のテクニック(技法)の一つで、同語句(ここではno evil)を接続詞を使わずに繰り返し3回使うと、覚えやすくパワフルな表現となり、歴史上でも様々な名言に使われています。


記憶に新しいところでは、2001年の同時多発テロの際のジョージ・W・ブッシュ大統領の言葉があります。


We will not tire, we will not falter and we will not fail.
(私たちはたゆまない、私たちはくじけない、私たちはしくじらない)



ここではwe will notが3回使われていますね。


このことから、最初のHear no evil, see no evil, speak no evil.の方が覚えやすく意味もわかりやすいと言えます。



では次に、前述した世界に広まっている三猿についてもみていきましょう~

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世界の三猿

ざっと調べただけでも以下の国々に、三猿をイメージした置物やお土産、彫刻などがあることがわかりました。

  • 中国
  • インド
  • シンガポール
  • タイ
  • パキスタン
  • ネパール
  • バリ島
  • イギリス
  • フランス
  • ニューカレドニア
  • ドイツ
  • イタリア
  • スペイン
  • スイス
  • オランダ
  • ポルトガル
  • アメリカ
  • アフリカ諸国(ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ソマリアなど)
本当に世界中にあるんですね!


この中から中国、インド、アメリカの3ヶ国を取り上げてみます。

1.中国



私は三猿は中国が発祥だと思っていました。


でも、古代エジプトやアンコールワットにも3匹の猿のモチーフが見られるので、中国もどこからか伝わってきた・・・とも言えますよね。


また、中国の『論語(ろんご)』には下記のような教えが書かれています。


「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」
(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)



これは孔子の言行と言われていますが、孔子が考えたものなのか、それともどこからか伝わってきたのか・・・はわかりません。


しかしここから8世紀ごろ、天台宗の留学僧を通じて日本に伝わったとされています。



2.インド



インド独立の父マハトマ・ガンディーは常に3匹の猿の像を身につけ「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えたとされています。(ちなみにこの身につけていた三猿は日本人から貰ったものだそう・・・)


インド西部の都市、アフマダーバードには「ガンディーの三猿」と言われる像が今もあります。


3.アメリカ

アメリカでは教会の日曜学校などで、三猿を用いて


「猥褻なものを見ない、性的な噂を聞かない、嘘や卑猥なことを言わない」


ということを教えるそうです。


この三猿は映画『猿の惑星』でも、モチーフにしたシーンが見れます。残念ながら画像を貼ることはできませんが、テイラーが裁判にかけられるシーンです。


気になる方はチェックしてみて下さい~^^

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4.その他の国

上記の3ヶ国以外での三猿もみていきましょう。

  • 2006年ソマリアでは三猿をモチーフにした硬貨が発行された(こちらからその硬貨が見れます→
  • アンコールワットには四猿(見ざる、言わざる、聞かざる、しざる)が売られている
  • 2004年ニューカレドニアで三猿の切手が発行された
  • オーストラリアにはコアラの見ざる言わざる聞かざるの置物がある
このコアラの置物はネットで画像を見ましたが、とても可愛かったです^^


うちも一つ置いておこうかな^^



探したら、ポルトガル製の三猿の置物(ガーデニング用)がありました。




まとめ

いかがでしたでしょうか?


三猿の英語について、世界の三猿についてまとめてみました。

  • 見ざる聞かざる言わざるはHear no evil, see no evil, speak no evil.
  • 世界中に三猿をモチーフにしたものがある
  • 英語で説明する際は起源や三猿のモチーフについても説明しよう

ということがわかりました。


三猿ってほんとポピュラーなものなんですよね。


でも確かに「見ざる言わざる聞かざる」とは良く言ったもので、ママ友などの人間関係で悩んだ時なんか良くこの言葉を思い出します。


まぁ実践するのは中々難しいですけどね・・・^^;


こういう一種の悟りを体現できるようになるのは、一体いつなのか・・・努力するしかないですね。汗

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管理人:よしこ
福岡県出身福岡県在住
子供二人を子育て中の40代(専業主婦)

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