煩悩108種類を徹底特集!意味を掴んで1年を振り返ってみよう
大晦日の除夜の鐘。
煩悩の数(108)だけ鳴らす・・・と、聞いたことありますが、この煩悩の意味って全て知ってますか?
人間の欲・・・と言えば、食欲や睡眠、妬みや嫉み・・・ぐらいは出てきますが、もちろん108つも出てきません^^;
知らなくても生きてはいけますが、年末の大晦日はきっと義実家で過ごします。
その時、自分の子どもや甥っ子たちに聞かれた時に得意げに答えれるよう調べることにしました!笑
108種類の煩悩の意味ついて詳しく調べてみましたのでご覧下さい。
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煩悩とは?

煩悩108種類をみていく前に、まずは煩悩とは?についても、チェックしてみましょう。
仏教の教義の一つで、身心を乱し悩ませ智慧を妨げる心の働き(汚れ)を言う。
引用元:wikipedia
この中の「智慧(ちえ)」とは、物事の道理を判断し処理していく心の働きのことで、「真理を見極める力」のことです。
金銭への執着、人への妬みや執着、などそんなことに悩んでいる間は確かに、真理や道理を見極めたり判断したりするのは難しいですよね。
冷静な時には出来た判断が出来ずに、道を見誤る・・・私にも経験があります^^;
また、調べてみてわかったことなのですが、煩悩の108種類というのは、宗派などによりまちまちであり、数や内容について諸説あるとのことでした。
その中の代表的な説は、以下の4つです。
- 根本煩悩(こんぽんぼんのう)から説
- 六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)から説
- 四苦八苦という言葉から説
- 暦からきている説
10個の根本煩悩が細分化され、98個になり、それに10の枝末煩悩(しまつぼんのう)が合わさって、98+10=108個の煩悩があると言われている
感覚からくる迷いを起こさせる六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)があり、それぞれに好(良い)・悪(不快)・平(普通)の3種類あり(18個)、またさらに、この18に浄(綺麗)と染(汚い)の2種類、そこに過去・現在・未来の3つの時間を掛けて、6×3×2×3=108個の煩悩があると言われている
四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)を足して108の煩悩があると言われている
一年における月の数(12)と二十四節気(24)と七十二候(72)を足した数と言われている
考え方によっては内容も違ってきますし。
私としては1番がしっくり来ますが、2番と3番も捨てがたい・・・と言いますか、ほぉ~と納得できるものでもあります。
色んな説がありますが、今回は1番の説から、108種類を読み解いていきますね。
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煩悩の108種類とは?

先にも述べましたように、108種類の煩悩は、98個の根本煩悩と10個の枝末煩悩 に分けられます。
まずは根本煩悩からみていきましょう。
根本煩悩とは?
根本煩悩は、苦しみを生む大本 といわれています。私達が悩んだり、もどかしい気持ちになたり、時に苦しく感じてしまう原因はこの10種類だよとお釈迦様は説かれたのです。
根本煩悩は基本は10種類であり、そこから細分化され98個になります。
そこでまずはこの基本の10種類を紹介しますね。
根本煩悩の基本10種類
- 貧(とん)もっともっとと必要以上に欲しい、手に入れたいという欲
- 瞋(しん)腹が立ってイライラが収まらない、許せない怒り
- 痴(ち)物事の道理が分からないがゆえの愚かな行い、愚痴や愚行
- 慢(まん)自分は凄いということを他人に誇りたがる傲慢な態度
- 疑(ぎ)物事を信じる事が出来ず疑ってしまう
- 有心見(うしんけん)自分の身体は自分の思い通りになると思っている
- 辺執見(へんじっけん)善か悪か、白か黒かにしか分けられない極端な思考
- 邪見(じゃけん)自分の行いが自分に返ってくることを知らない、身勝手さ
- 見取見(けんしゅけん)他人は自分よりも劣っていると思ってしまう偏見
- 戒禁取見(がいごんしゅけん)誤った考え方を信じ込み正しい事と勘違いしてしまう
この10個の根本煩悩が、どのように98個の煩悩に細分化されると言いますと、
まず、
- 見道(物事の本質を理解することで打ち勝てる心の働き)
- 修道(修行することで打ち勝てる心の働き)
その見道と修道の中でも、以下の3つに分かれます。
- 欲 界 ・・・ 私達の生活する世界
- 色 界 ・・・ 魂の世界
- 無色界 ・・・ 精神世界
数にしてみると、こんな感じです。
見道
- 欲界(32個)
- 色界(28個)
- 無色界(28個)
修道
- 欲界(4個)
- 色界(3個)
- 無色界(3個)
世界によって数が違うのは、肉体の存在がない色界と無色界には、存在しない欲(有身見・辺執見など)があるためです。
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枝末煩悩とは?

枝末煩悩とは、根本煩悩が生まれる時に一緒に沸き起こってくる心の働き のことです。
枝末煩悩(しまつぼんのう)は、本来19種類ありますが、この中でも特に重い10種類だけが108つの煩悩の中に含まれています。この10種類をまとめて十纏(じゅってん)と呼びます。
10個の枝末煩悩は以下の通りです。
10個の枝末煩悩
- 無慚(むざん)自分に対して恥らいが無い
- 無愧(むき)他人に対して恥じ入る事が無い
- 嫉(しつ)人を羨ましがる妬みや嫉妬
- 慳(けん)勿体ない物惜しみの心
- 悔(け)後悔する心
- 眠(めん)思うように身体が動かない様
- 掉挙(じょうこ) 心が騒がしく興奮がやまない様
- 惘沈(こんじん)滅入ってふさぎ込む状態
- 忿(ふん)抑えられないような激しい怒り
- 覆(ふく)犯した罪を覆い隠そうとする心
この中に自覚できる感情はありますか?私はもちろんあります!^^;
まとめ
いかがでしたでしょうか?煩悩は108種類・・・と言っても、
- 煩悩の種類には諸説ある
- 魂の世界や精神の世界にも煩悩がある
ここに紹介したのは一部ですが、どの煩悩(感情)も皆さん味わったことがあるのではないでしょうか?
私ももちろんあります。
煩悩を減らす、なくす・・・というのは無理ですし、そういう欲から出てくる行動や強さなどもありますので、全ての欲が悪い、とも言えません。
ですが、自分を苦しめる感情はなるべく少なくしたいもの。
大晦日には除夜の鐘を打ちに行ったり、TVで聞いたりします。
いい機会なので、自身で一番強いと思われる煩悩、自分を苦しめている煩悩はどれか?と突き詰めて考えてみるのもいいかもしれません。
除夜の鐘の素材(BGM)です・・・こう改めて聞いてみると、何だか落ち着く音色ですね。心が穏やかになる気がします^^
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