公務員の免職とは?再就職は簡単にできる?それとも厳しい?
“免職”って言葉知っていますか?
良くニュースなどで「懲戒免職になりました」とかって聞きますけど、結局民間企業でいうところの“解雇”と同じなのでしょうか?
私は約16年OLをしていたので公務員のことはさっぱりわかりません。
公務員って失業保険がもらえないらしい・・・という噂程度ぐらいしか知りません(これも本当かウソかわかりません^^;)
なので今回は公務員の免職について、そして免職された後の再就職について興味があったので調べてみました!
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免職って何?
免職(めんしょく)とは、任命権者が公務員の職を一方的に免じ(解き・剥奪し)身分を失わせる処分をいう。なお通常、免職という表現は公務員に対して使われ、民間企業では解雇という表現が多い。
引用元:wikipedia
「免職」は公務員、「解雇」は民間企業・・・というわけですね、公務員と民間企業ではこういった所も表現の仕方が違うのですね。
またこの免職ですが、以下の3種類あります。
処分の重さ順から並べてみました。
それでは1つずつ詳しくみていきましょう!
1.懲戒免職
懲罰の意味で行う免職のことで最も重い処分になります。理由は、
- 法規違反や職務上の義務違反
- 職務懈怠
- 公務員としてふさわしくない非行
あとは、懲戒免職を受けた場合、その対象が成人だと多くの場合で氏名や職名などが公表され、再就職が非常に困難 となります。
それに2年間は、国家公務員の場合は国家公務員に、地方公務員の場合は地方公務員の職に就くことはできません。
また、退職手当てに関してですが、懲戒免職と認定された場合はゼロ!ですが、懲戒免職と認定されなかった場合は「予告を受けない退職者の退職手当」を支給しなければいけません。
氏名が公表されることも、退職手当が支給されないことも、理由から考えると妥当な処分ですが、2年経過すれば公務員試験をまた受験できる・・・というのが驚きです><
まぁ受からないよね・・・とは思っていますが、本当のところはどうなのでしょう?
2.諭旨免職
自発的に辞職するように促す退職勧奨の通称で、趣旨としては懲戒に近いものがあるものの、履歴書上の扱いは免職ではなく自己都合退職となります。懲戒免職に相当する不祥事だが、本人がそのことに関して深く反省しているので「辞めたらどう~?」と勧めるやつです。
「諭旨」 には「趣旨や理由を諭し告げること」という意味がありますので、このような名称になったというわけですね。
うーん・・・何か非常に甘い処分のような気がしてなりません。懲戒に近いのなら懲戒免職でいい!と私は思うのですが・・・
3.分限免職
組織の能率的運営の維持・確保を目的として行われる免職のことです。理由としては、
- 財政悪化に伴う人員の削減
- 事故・災害による死亡または長期間の行方不明
- 心身の故障等による職務への従事不能
- 勤務成績不良
- 公務員として適格性を欠くこと
この場合は、通常の退職手当が満額支給されます。
項目の1.や2.、3.の場合に退職手当が支給されるのは納得出来ますが、4.や5.の場合はどうなのでしょう・・・この辺はもうちょっと厳しくてもいいような気がします。
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免職されたあとの再就職は?
免職の種類によりますがやはり、「懲戒免職」だと非常に厳しいようです。例えば「懲戒免職」だと、以下の理由により再就職が困難、と言わざるを得ないと思います。
1.履歴書に退職理由を書かなければいけない
懲戒免職の場合、前職の退職理由を「一身上の都合」と書くと嘘の申告をしたことになります。
かと言って、面接時に前職の退職理由を聞かれた場合、素直に「懲戒免職された」と言ったとして、それで再就職出来るでしょうか?
仮に嘘の申告をしたり、経歴を偽って再就職をしたとして・・・就職したあとにそのことがばれた場合は解雇される可能性の方が大きいでしょう。
2.氏名や職名などが公表される
上記にも書きましたが「懲戒免職」の場合は、氏名や職名などが公表されます。今はネット社会でもありますから、SNSを通じてその情報が拡散されてしまうかもしれません。
「人の口に戸は立てられぬ」の言葉通り、ご近所でも噂になったりするでしょうし、今現在お住まいの地区での再就職は厳しいものがあると思います。
この2つの理由だけでも再就職が厳しいというのがわかります。
まぁ、懲戒免職になるほどのことをしたのですからね、簡単に再就職できられては困りますが!怒
公務員の雇用保険(失業保険)は?
ちなみに私が冒頭で書いたとおり、公務員は法律で雇用保険の適用が除外されている ので、失業手当は受給できません。ただし、それに相当する「失業者の退職手当」を支給する制度はあります。
これは退職理由は関係なくもらえますので、懲戒免職でも受給できるとのこです。
まとめ
いかかでしたでしょうか?公務員の免職や再就職についてまとめてみました。
- 免職で一番厳しい処分は「懲戒免職」
- 「懲戒免職」は再就職が大変難しい
- 「懲戒免職」でも2年経過すれば公務員試験を受けることができる
安定した職業である公務員。
私たちの生活には必要な仕事であり、立派に仕事をしてらっしゃる方が殆どだと思います。
ですのであとをたたない公務員の不祥事のニュースを聞くたびに、腹を立ててるのは私たち納税者だけではないでしょう。
なので、一生懸命働いている公務員の方や、私たち納税者のためにも懲戒免職になる公務員が一人もいない世の中になって欲しいと切に願います。
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