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百人一首の恋の歌の意味まとめ!切ない歌から両想いのものまで大紹介




漫画『ちはやふる』の影響で百人一首に注目が集まっていますが、私もそんなミーハーな一人であります^^



「ちはやふる」は以前レンタルで読んだことがあり、アラフォーの私でも、ドキドキキュンキュン切ない気持ちになったのを覚えている素敵な作品です。


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そんな百人一首の中で「恋の歌」を歌っているものは43句。


今回は、その中から、感情別(切ない歌から両想いまで)に美しい和歌を全部で10選ピックアップして紹介していきます。


日本語の美しさ、昔の歌人の切ない気持ちに、どっぷり浸ってみて下さい。



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感情別に百人一首の恋の歌の意味を紹介するよ

百人一首の恋の歌を以下の4パターンに分けてご紹介しますね。

  1. 片思いで切ない歌
  2. 両想いだけど切ない歌
  3. 会いたくて仕方がない歌
  4. 別れを歌った歌
それでは1つずつチェックしていきましょう!



1.片思いで切ない歌



しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は物や思ふと 人の問ふまで

【読み方】
しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで

【訳】
人に知られまいと恋しい思いを隠していたけれど、とうとう隠し切れずに顔色に出てしまったようだ。「恋の想いごとでもしているのですか?」と人に尋ねられるほどになって。

【歌人】
平兼盛(たいらのかねもり)



この歌は知っている人も多いのではないでしょうか?


最近では名探偵コナンの映画で使われていました^^



この歌を詠んだ平兼盛 は平安時代中期の歌人で、お父さんは光孝天皇の曾孫になりますので、この人は天皇の玄孫(やしゃご)になります。


比較的わかりやすい歌が多く、代表的な歌人の一人であります。


奥さんと離婚した時、その奥さんは既に妊娠していたらしく、その後再婚→出産となったので、その子の親権を争って裁判したけど認められなかった・・・という逸話があるそうです。


なんか昔も今もあんまり変わらない・・・って感じですよね^^;


この歌が結婚中に歌われたのなら、道ならぬ恋・・・ということですね。


恋心を悟られたくないのに顔に出てしまう、想いをひた隠しにしていてもついつい、という感じだったのでしょうね、この歌の相手が誰なのか気になります。



憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを

【読み方】
うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを

【訳】
私につれないあの人が、私を想ってくれるようにと初瀬の観音様にお祈りをしたのに、まさか初瀬の山おろしよ、お前のように、「より激しく冷淡になれ」とは祈らなかったのに・・・

【歌人】
源 俊頼(みなもとのとしより)



「初瀬」は現在の奈良県櫻井市にあり、平安時代に盛んだった観音信仰で有名な長谷寺があります。


また、「山おろし」とは山から吹く激しい風で、擬人化して表現しています。


相手と仲良くなりたいと思っても、冷たく振り向いてもらえない・・・そこで初瀬の長谷寺(観音様)にお祈りしたけど、ますます相手は冷たくなるばかり。


山おろしみたいに、より激しくなれとは祈ってないのに・・・と嘆いている歌です。


せつない片思い・・・いや片思いより切ない状況ですね^^;



玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

【読み方】
たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする

【訳】
わたしの命よ、絶えることなら早く絶えてほしい。このまま生きながらえていると、耐え忍んでいるわたしの心も弱くなってしまい、秘めている思いが人に知られてしまうと困るから。

【歌人】
式子内親王(しょくし/しきし(のりこ)ないしんのう)



「玉の緒」とは、首飾りなどに使われる玉を貫いた緒(ひも)のことです。


でもこの歌では「魂を身体につないでおく緒」の意味で使われています。


この歌を詠んだ式子内親王は、平安時代末期の皇女で女房三十六歌仙(女性歌人三十六人)の一人です。


式子内親王は藤原俊成(ふじわらのとしなり)の弟子なのですが、その藤原俊成の子である、藤原定家(ふじわらのさだいえ)と恋愛関係にあった・・・とも言われています。


この歌が定家のことを詠んだのかわかりませんが、秘めている思いがばれないなら死んでもかまわない・・・とは、相当の情熱と覚悟を感じます。


よほど恋心を知られてはならない相手だったのですね・・・


今は不倫などの道ならぬ恋だっとしても、メールやSNSなんかで簡単に気持ちは伝えられるし連絡がとれますから、こんな耐え忍ぶ・・・という気持ちを味わうことは中々ないのではないでしょうか?



恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人しれずこそ 思ひそめしか

【読み方】
こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか

【訳】
世間の人たちの間に、わたしが恋をしているという噂がもう広まってしまったようだ。人には知られないよう、密かに思いはじめたばかりなのに。

【歌人】
壬生 忠見(みぶの ただみ)



誰でも恋する気持ちは、はじめは知られたくなかったりしますよね。


「あの人のこと気になる・・・」


その気持ちが真剣であればあるほど、口には出せなかったり・・・


それでもやはり、その気持ちが表情などからあふれ出ていたり、言動でピンときたり、と何かしらわかってしまったりするものです。


かわいいせつなさ・・・とでも言いますか、そんな気持ちが詰まった歌ですね。



かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを

【読み方】
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

【訳】
せめて、こんなにも私があなたを思っているということだけでも言いたいのですが、言えません。まして伊吹山のさしも草ではないけれど、私の思いもこんなに激しく燃えているとは、あなたは知らないことでしょう。

【歌人】
藤原 実方(ふじわらの さねかた)



この歌を詠んだ藤原実方は、モテ男だったらしくそんな人に「燃ゆる想いを・・・」と言われた女性はとっても嬉しかったでしょうね^^


しかもこの和歌は、実方が初めて書いたラブレターと言われています。


伊吹山(岐阜県と滋賀県の境にある山)の名物が「伊吹山のさしも草」で、「さしも草」とは、ヨモギ(お灸に使うもぐさの原料)のことを言います。


そのさしも草が燃えるように私の気持ちも・・・とは、相当の感情があったのでしょうね。


それでもその気持ちを言えない・・・そして相手も知らない・・・、オープンに出来ない恋心も切ないですよね。


現代でも友達関係を壊したくないから気持ちを言えない、という人は多いのではないでしょうか?


うーん切なすぎます!


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2.両想いだけど切ない歌




忘れじの 行く末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな

【読み方】
わすれじの ゆくすゑまでは かたければ けふかぎりの いのちともがな

【訳】
「いつまでも忘れない」という貴方の言葉はとても嬉しいですが、いつまでも変わらないというのは難しいでしょう。だから、その言葉を聞いたこの幸せな気持ちのまま命が尽きてしまえばいいのに、と思うのです。

【歌人】
儀同三司母(ぎどうさんしのはは)



新古今集に掲載された歌で、儀同三司母の夫である関白・藤原道隆が儀同三司母に通い始めた頃に詠まれたものです。


つまり、新婚ホヤホヤの頃に詠まれた歌・・・ということですね。


しか当時は一夫多妻制の通い婚であり、夫が心変わりし儀同三司母の元に通わなくなれば、離縁もありえる時代です。


儀同三司母の元に来なくなる可能性もあります。


愛されている幸福の中に一縷の不安を感じる・・・そんな気持ちが素直に詠まれている女性の可愛らしさが出ていますね。



明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな

【読み方】
あけぬれば くるるものとは しりながら なおうらめしき あさぼらけかな

【訳】
貴女と一晩中過ごした夜が明けていく。夜はまたすぐに来るということはわかっているが、それでもこの夜明け前の時間が恨めしい。

【歌人】
藤原道信(ふじわらのみちのぶ)



藤原道信は、平安時代中期の公家で歌人でもあります。


中古三十六歌仙の一人にも選ばれた藤原道信は、幼い頃から和歌に秀でた人物だったようですが、残念ながら22歳の若さでこの世を去ります。


恋した婉子女王(為平親王の娘)は藤原実資に嫁してしまったし、奥さん(藤原遠量の娘)もいたようなので、この歌が婉子女王に送られたものなのか、奥さんあてのものなかはわかりません。


しかし、どれだけ好きなの?って突っ込みいれたくなるぐらいの熱量を感じる歌ですよね^^;


女性なら、こんなこと一度は言われてみたい!と思うのではないでしょうか?








3.会いたくて仕方がない歌




わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ

【読み方】
わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

【訳】
これほど思い悩んでしまったのだから、今はどうなっても同じことです。難波の海に差してある澪漂(みおつくし)ではないが、この身を滅ぼし てもあなたに逢いたいと思っています。

【歌人】
元良親王(もとよししんのう)



元良親王は平安時代中期の皇族で、大変な女好き の人でもありました。


そんな女好きのプレイボーイが詠んだこの歌は、宇多天皇の愛妃、京極御息所所(藤原褒子)との不倫が発覚したときのものです。


お相手の京極御息所(藤原褒子)は天下に知られた美女で、生涯女性と付き合わなかった90歳の名僧(志賀寺上人)さえ恋狂いにさせてしまうほどの人でした。


不倫がばれてしまって、元良親王は謹慎を命じられるのですが、その時に「もうどうしていいか分からない。でもこの身を滅ぼしても逢いに行こうと思っているよ」という気持ちを込めた歌です。


また、「身をつくし」は、航路を示す日本の標識「澪標」 と掛けています。


この歌からは、どうしていいかわからない、けど逢いたい、という切ない気持ちがすごく伝わってきます。


しかし、天皇のお妃様と恋に・・・とは、今に置き換えてみるとすごいスクープですよね!



あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな

【読み方】
あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな

【訳】
私はもうすぐ死んでしまうでしょう。あの世への思い出になるように、せめてもう一度なりともあなたにお会いしたいのです。

【歌人】
和泉 式部(いずみ しきぶ)



恋多き女として有名な和泉式部の詠んだ歌です。


恋愛遍歴が多いため、藤原道長からは「浮かれ女」と言われ、紫式部には「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」とも言われてしまいます^^;


恋愛遍歴が多いということは、それだけ魅力的な女性だったということも言えると思いますが・・・


またお相手が病気で早世したり、と幸せな恋ばかりではなかったようです。


死ぬ間際に一体誰のことを思っていたのでしょうか?



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4.別れを歌った歌




見せばやな 雄島の蜑の 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず

【読み方】
みせばやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず

【訳】
わたしの袖をあなたにお見せしたいものです。松島にある雄島の漁師の袖でさえ、毎日波しぶきに濡れても、色は変わらないというのに。私は涙を流しすぎて血の涙が出て、涙を拭く袖の色が変わってしまいました

【歌人】
殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)



この歌の「松島」は日本三景のひとつの宮城県の松島のことです。


殷富門院大輔は、平安時代末期に活躍した歌人で「女房三十六歌仙の一人」で”当時最高の女流歌人である”とも言われていたほどの人です。


涙を流しすぎて血の涙が・・・とはすごい表現ですよね。


切なすぎですが、それだけの想いを傾けられる相手がいたことは羨ましく思ったりもします。



忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人の命の 惜しくもあるかな」

【読み方】
わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいちのちの おしくもあるかな

【訳】
あなたに忘れられる私の身はどうなろうと構いません。けれども、神に永遠の愛を誓ったあなたの命が、神罰で失われるのではないかと、惜しまれてなりません

【歌人】
右近(うこん)



右近・・・と聞くと男性のようですが、女性の歌人です。


醍醐天皇の中宮穏子に仕えた女房で、元良親王・藤原敦忠・藤原師輔・藤原朝忠・源順などと恋愛関係があった、と言われています。


振られた未練を詠んだ歌ですが、逆に相手の身を案じている・・・とは、素晴らしい人格者ですね。


しかし、振られたけど相手の身を案じるほど、私には余裕がある、という意味にも捉えられます。


振られた女の最後のプライド・・・ということでしょうか。



映画のタイトル「ちはやふる」の意味については、こちらの記事をどうぞ^^
『百人一首「ちはやふる」の意味を知る!映画にもなった和歌の世界を味わう』


百人一首のルールについては、こちらに詳しく書いています↓
『百人一首のルールを簡単に解説!難しくないから誰でも楽しめるよ』




まとめ

いかがでしたでしょうか?


切ない百人一首の恋の歌を集めてみました。


今も昔も人を好きになる気持ち、恋する気持ちは変わらないのだな・・・と、改めて実感しました。


そういう気持ちをこの和歌に込めると、美しい日本語とリズムとあいまって余計せつなさが増す気がします。


この歌の気持ちが相手に伝わったのか、この歌を実際に聞いてお相手はどんな風に思ったのか・・・この時代の恋愛ドラマでもあればいいのに~と思っちゃいました^^;


みなさんはこれらの和歌を詠んで、誰か思い浮かんだ人はいますか?

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管理人:よしこ
福岡県出身福岡県在住
子供二人を子育て中の30代(専業主婦)

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