家内安全と無病息災の意味は?微妙な差を理解して正しく祈願を!
神社で良くみかける『家内安全』や『無病息災』という言葉。
雑誌ダ・ヴィンチのアンケート(初詣で何をお願いしたか)では、「家内安全」と「無病息災」がそれぞれ23%ずつ同率首位となるぐらい、有名な言葉であります。
字面からなんとなく意味はかわるのですが、自分が思っている事が真実とは・・・限らないものですよね。
先日、七夕の願い事に「家内安全」と書いたのですが、もし私が思っている意味とは違う意味だったら・・・赤っ恥です^^;
というわけで今回は、「家内安全」と「無病息災」の意味について、詳しく書いていきたいと思います。
スポンサーリンク
「家内安全」と「無病息災」の意味とは?
「家内安全」と「無病息災」の意味について、下記項目ごとに解説していきますね。- 「家内安全」の意味と読み方
- 「無病息災」の意味と読み方
- 使い方は?
- 類義語は?
それでは1つずつ詳しくみていきましょう。
1.「家内安全」の意味と読み方
「家内安全」は「カナイアンゼン」と読みます。意味は、
家族に事故や病気がないこと。家族一同が息災であること。
引用元:コトバンク
です。
また、家内安全の意味の中にもある「息災」には、
1 病気をしないで、元気なこと。また、そのさま。「息災に暮らす」「無病息災」
2 仏の力で災難を防ぎ止めること。
引用元:コトバンク
という意味があります
ですので、家内安全の中にも「無病息災」という意味が入っている、と考えておくと良いでしょう。
これらを合わせて考えると、家内安全を願うということは・・・
「家族一同、事故や病気などに苦しまず、元気に過ごせます様に」
と、神様に伝えているということになりますね。
私の七夕のお願いごとは、使い方としては間違ってなかった!ということがわかって一安心です^^
2.「無病息災」の意味と読み方
「無病息災」は「ムビョウソクサイ」と読みます。
意味は、
病気をしないで健康であること。
引用元:コトバンク
となっています。
息災の中に「災難を防ぐ」とあるので、「無病息災」の中にも、この意味は含められると考えられ、そうなるとどちらもほぼ同じ意味・・・と言っていいと思います。
しかし、「家内安全」の「家内」は”家族” という単位を表しているため、やはり家族単位で使うことの方が多そうですよね。
私もこの「家内安全」を神社で意識するようになったのは、結婚してから・・・
独身の頃にはあまり意識する言葉ではありませんでした。
もちろん独身の時も両親がいて家族はいましたが、一人暮らしをしていたため「家内安全」を願うことはなかったです。
ですので、「家内安全」も「無病息災」もほぼ同じ意味ですが、
- 「家内安全」・・・ 家族全員、家族単位などを指して使う
- 「無病息災」・・・ 自分、夫、妻、子供、友人など誰かを指して使う
というように捉えたらいいでしょう。
では言葉の意味がわかったところで、今度は使い方をみていきますね。
スポンサーリンク
3.使い方は?
「家内安全」と「無病息災」の使い方(例文)を以下にまとめてみました。
「家内安全」の使い方
- 初詣では必ず「家内安全」を祈願します
- このお正月行事は「家内安全」を願って行われている
- 「家内安全」のお札を神社でもらってきた
「無病息災」の使い方
- 冬至には「無病息災」を願ってゆず湯に入る
- ありがたいことに今年一年「無病息災」であった
- 両親が「無病息災」を願ってお守りを買ってきてくれた
あまり、普段の会話で使うことは少ないですが、何かの時に意識している言葉ではありますね。
お正月の初詣、結婚式や両親や子供の誕生日など、人生の節目で「家内安全」や「無病息災」を願ったり、病気になったりすると、この言葉の意味を痛感したり・・・
みんながこの言葉の意味のありがたさをわかっていれば、悲惨な事件もなくなりそうなのですけどね。
4.類義語は?
類義語としては、
「家内安全」の類義語
- 家族団欒(家族が集まって、仲良く談笑したりして、楽しい時間を過ごすこと)
- 夫唱婦随(夫婦の仲がよいことのたとえ)
- 家庭円満(仲の良い幸せそうな家族のあり方)
「無病息災」の類義語
- 一病息災(病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするということ)
- 無事息災(病気や災いなど、心配事がなく、平穏に暮らすこと)
- 平穏無事(何事もなく穏やかであること)
があります。
どれも大事な言葉ですね。
やはり、七夕でお願いして良かったです^^
「家内安全」と「無病息災」の意味がわかったところで、次に、神社で祈願する際に使う「家内安全」や「無病息災」以外の四文字熟語をご紹介しますね。
「家内安全」や「無病息災」以外の四文字熟語
「家内安全」や「無病息災」以外の四文字熟語は以下の通りです。
- 心願成就・・・心の願いがかなうこと。
- 神恩報謝・・・神様のおかげに感謝すること
- 交通安全・・・車などの運転中に安全であること
- 身体健全・・・身体が健康であること
- 身体強健・・・身体が強く丈夫であること
- 身体健勝・・・身体がこのまま健康であること
- 病気平癒・・・病気が完治して回復すること
- 延年転寿・・・年老いてもますます長生きすること
- 息災延命・・・身体にさわりなく長生きすること
- 良縁成就・・・良いご縁が成就すること
- 子宝成就・・・子宝にめぐまれること
- 災難消除・・・災いを消し去ること
- 厄除開運・・・厄(災難)を消し、運気が良くなること
- 旅行安全・・・旅行が安全であること
- 学業成就・・・勉強したことが実を結ぶこと
- 受験合格・・・受験に合格すること
- 選挙必勝・・・選挙に勝つこと
- 商売繁盛・・・商売が繁盛すること
- 漁業安泰・・・漁業が安泰であること
- 海上安全・・・海上が安全であること
たくさんありますね!
今の私が祈願するならば・・・「心願成就」 ですね!!!
そのためには努力ももちろん必要ですが、絵馬などに書いて宣言することは大事ですよね。
それでは次に、新年の初詣などの際、神社で「家内安全」や「無病息災」などのお札をいただく方も多いと思います。
このお札について、書いていきますね。
スポンサーリンク
神社でいただいたお札はどうしたらいい?
神社でいただいたお札は内容に関係なく、以下のように対応します。
- 神棚の中にお祭りする
- 神棚がない場合は、家の中でできるだけ綺麗で清潔な場所に目線より高い位置で、南向きもしくは東向きにお祭りする
- 古いお札は神社にお返しする(違う神社でもOK)
- 愛着があるならずっと持っておいても大丈夫
- 家で処分するのはNG
我が家には、伊勢神宮でいただいたお札がもうかれこれ9年近くお祭りされています。
次に伊勢神宮に行ったら新しいのに・・・と思っていますが、そんな機会も中々ないので・・・^^;
その他には、主人が厄払いの時にいただいた「開運厄除」のお札がありますが、それは来年厄年が終わった際のお礼参りの際にお返しする予定です。
では次に、おまけ情報をお届けします^^
「無病息災」のお菓子がある?
昔から、瓢箪(ひょうたん) は縁起の良いものとして伝わっています。
瓢箪はつるが伸びて果実が鈴なりになる様から、開運招福・子孫繁栄の象徴とされていて、特に、六つ揃った「六瓢箪(むびょうたん)」 は無病(六瓢)息災の縁起物とされていました。
かの豊臣秀吉公も合戦の旗印に、「千成瓢箪(せんなりびょうたん)」を掲げ、戦に勝つ度に腰につけた瓢箪を加えていったそうです。
そんな「六瓢箪」にちなんだ、お菓子が東京にあります↓
【メーカー直送】廣尾瓢月堂六瓢息災(むびょうそくさい) 20個入【クレジット決済のみ(代引不可)】※システム上代引きが選べるようになっておりますが選択しないようお願いします
価格:3240円(税込、送料別) (2018/7/4時点)
その名も「六瓢息災(むびょうそくさい)」
縁起がいい瓢箪と「無病息災」の言葉をかけた、このお菓子、一口サイズで手作り、生姜がきいた大人のお菓子、という感じですね。
このネーミングなので、快気祝いや内祝い、祖父母への手土産やお正月のお年賀などにぴったりではないでしょうか?
私も今度のお正月には、お取り寄せしてみようかな・・・と思っています^^
その他の関連記事
まとめ
いかがでしたでしょうか?- 「家内安全」と「無病息災」はほぼ同じ意味
- 初詣の願い事はこの2つ「家内安全」と「無病息災」が多い
- 「六瓢息災」というお菓子がある
ということがわかりました。
お金が欲しい、旅行に行きたい、マイホームが欲しい・・・
など人の欲には終わりがありませんが、何はともあれこの「家内安全」と「無病息災」がみなさん一番願うことではないでしょうか?
子供が病気した時、事故にあった時、災害に見舞われた時、この言葉の意味を痛感します。
そして、健康や平穏がどんなに大事で大切か・・・思い知ることになります。
この記事を読むみなさんの一年が平穏無事に過ぎていきますように・・・
スポンサーリンク
この記事へのコメントはありません。