干支の漢字の由来にビックリ!想像してたのとはまったく違った!
子年、丑年、寅年・・・ と、特にお正月時期になると出てくる干支ですが、この動物を表す感じって普段使っている漢字とは違いますよね?
鼠年、牛年、虎年・・・とは書きません。
ちょうど今は年の暮れで、来年の干支のイノシシも含めて、干支についてあれこれ考える機会が増えてますが、何故漢字が違うか、その理由について詳しく答えられない自分がいます。
そんなわけで、この干支の漢字について、由来など詳しく調べてみました。
そして、私としてはてっきり動物を表しているものだと思っていたのですが、調べてビックリしたことに、私が想像していたのと全然違ったんです^^;
個人的に中々面白い勘違いだったので、ぜひここでシェアしていきたいと思います。
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干支の漢字の由来
干支の漢字の由来について、下記項目ごとにみていきましょう。- 干支のはじまり
- 干支の漢字の意味
1.干支のはじまり
一般的に干支(十二支)といえば、鼠・牛・虎・・・という十二種類の動物を思い浮かべますが、本来の十二支はなんと、時間や方位をあらわすのに使用した数字 のことだったのです。
そして、この十二支に対して、十二種類の動物のイメージが定着したのは、後漢(ごかん)の時代・紀元100年ごろのこと。
後漢の文人で思想家の王充(おうじゅう)が本来の意味の十二支の概念に、それぞれの性質に近いイメージの身近な動物をあてはめ、普及を図ったのが始まりと言われています。
つまり最初に、子・丑・寅・・・という漢字で出来た数が生まれ、それで方位や時の流れを表すようになり、それを広く一般的に普及させるために、漢字のシンボルとして動物をあてはめた、ということです。
はい、私は逆だと思ってました^^;
まず動物の順番を決め、それを数字として使うようになった・・・と。
でも想像とは違い、まずはこの子・丑・寅という漢字が最初に使われるようになったんですね。
干支の漢字の読み方と意味
それでは干支(十二支)の漢字について、それぞれの読み方と意味をみていきましょう。
- 子(ね)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(う)
- 辰(たつ)
- 巳(み)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(い)
「子」は「孳」(し:ふえるの意味)で、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表している
「丑」は「紐」(ちゅう:ひも・からむの意味)で、芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表している
「寅」は「螾」(いん:動くの意味)で、春が来て草木が生ずる状態を表している
「卯」は「茂」(ぼう:しげるの意味)で、草木が地面を蔽うようになった状態を表している
「辰」は「振」(しん:ふるうの意味)で、草木の形が整った状態を表している
「巳」は「已」(い:止むの意味)で、草木の成長が極限に達した状態を表している
「午」は「忤」(ご:つきあたる・さからうの意味)で、草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態を表している
「未」は「昧」(まい:暗いの意)で、果実が熟して滋味が生じた状態を表しているとされる
「申」は「呻」(しん:うめくの意味)で、果実が成熟して固まって行く状態を表している
「酉」は「緧」(しゅう:ちぢむの意味)で、果実が成熟の極限に達した状態を表している
「戌」は「滅」(めつ:ほろぶの意味)で、草木が枯れる状態を表している
「亥」は「閡」(がい:とざすの意味)で、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表している
それぞれの漢字は、草木や果実の成長の状態を表しています。
現代の日本では、この十二支で時間や方位を表すことは私たちの日常の中では殆どないですね。
占いや風水などでは使われてますが、現代人で卯の方位は東・・・などと言う人は専門家以外いないでしょう。
私も時間や方位で聞いたことがあるのは、「草木も眠る丑三つ時」や「土用の丑の日」とかぐらいしかありません。
この2つ、どちらも有名ですが、今回は「草木も眠る丑三つ時」が一体何時のことを指すのかをみていきます。
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「草木も眠る丑三つ時」とは何時のこと?
丑の刻(時)というのは午前1時~午前3時の2時間 のことを言います。
その2時間を下記のように4等分(30分おき)し、順番に一つ、二つ・・・と分けます。
- 1時~1時30分:丑一つ時
- 1時30分~2時:丑二つ時
- 2時~2時30分:丑三つ時
- 2時30分~3時:丑四つ時
この三つめのことを「丑三つ時」と言うのです。
前項の干支の漢字の意味でも、「丑」は芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しています。
ほのぐらい土の中のイメージ。
そのイメージと時間帯から、幽霊や化物が出る時間帯と言うようになったのかもしれません。
この丑三つ時で有名なのは「丑の刻参り」 ではないでしょうか?
白衣を着た女性が、頭にロウソクを突き立てた鉄輪をかぶった姿で、憎い相手を呪いながら釘を打つ・・・という姿をイメージする人も多いと思います。
この呪いは毎晩行い、7日目で満願となり呪う相手が死ぬ、しかし、行為を誰かに見られると呪いが効かない、と信じられたそうです。
ゆかりの場所としては京都市の貴船神社が有名です。
京都の貴船神社では、「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に貴船明神が貴船山に降臨するため、丑の刻に心願成就のお参りをする風習があり、それがいつのまにか陰陽道の鬼門の思想と結びついて、「丑の刻参り」という呪いの習慣になったようです。
(京都の貴船神社↓)
白装束の女性が藁人形に釘を打つ、振り返ったその顔は般若のようで・・・
と、実際見たことなんかないのにはっきりとイメージとして私の中にあります^^;
映画かTVか本かで見たのか覚えがないのでわかりませんが、それだけ有名な話、ということでしょうね。
今も夜中に目が覚めてそれが午前2時頃だと、「丑三つ時だ・・・幽霊が良く出る時間だ・・・」とそんな事思い出さなきゃいいのに、思い出して中々寝付けなかったり。汗
あまり気持ちのいい時間ではないですよね^^;
干支にまつわる迷信をあつめてみました↓
『干支にまつわる迷信や言い伝え!いろいろ集めてみました』
干支は世界にもあるんです!いろんな国の干支をご紹介しています↓
『世界にもある干支!いろんな国の十二支と由来もご紹介』
まとめ
いかがでしたでしょうか?- 干支の元々、時間や方位を表す数として使われていた
- 普及しやすいように動物があてはめられた
- 干支の漢字にはそれぞれ意味がある
- 丑三つ時とは、午前2時~2時30分の時間のこと
ということがわかりました。
今では干支って、子供が生まれた時とか自分が年女・年男だったりとか、年賀状書く時などにしか意識したりしません。
日常の生活の中ではあまり馴染みのないものですよね。
でも、やはり節目節目では意識するものであり、日本人にとって深く根付いているものでもあります。
息子も小学校で干支について習った時は、私に自慢げに「子・丑・寅・・・」って十二支を披露してくれました。
お正月には必ず干支の話になると思いますので、その際漢字について聞かれた時は、きちんと説明してあげたいと思います^^
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