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麻疹(はしか)の大人の症状は酷い!実際に入院した私の経験談

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最近、大人の麻疹感染 のニュースがちらほら出ていますね。


実は私も15年ほど前、20代の時に麻疹(はしか)にかかりました。


麻疹や風疹、水疱瘡やおたふく風邪など、子供のうちにかかる病気に大人がなると重症化する・・と良く聞きますが、まさにその通り!


完全に治って社会復帰するのに、約1ヶ月近くかかりました。


そんな怖い大人の麻疹。


当時の記憶を少しずつ掘り起こしながら、私の症状や回復の仕方などをリサーチした情報と合わせて、詳しく書いていきたいと思います!


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大人の麻疹(はしか)の症状

大人が麻疹に罹った際の症状は、以下の通りと言われています。

<症状> 
  • 咳、鼻水、目の充血、38度ぐらいの熱、などの風邪の初期症状が3~5日続く
  • 口の中の粘膜に「コプリック斑」という白く小さな斑点ができる
  • 一旦解熱、その後すぐに発熱しそれに伴い発疹が体中に出来る
  • 発疹は、10日〜2週間ほどで治まる

そして、大人が麻疹に罹った際の注意点は以下の通りです。

<注意点>
  • 中耳炎、肺炎、肝機能障害、脳炎などの合併症を引き起こしやすい
  • 合併症が起こりやすいのは、5歳未満と20歳以上の大人
  • 麻痺や神経系に重い障害が残る場合がある
  • 妊婦が感染すると、流産や早産の危険性がある
  • 高熱が男性不妊の原因となる恐れがある
なぜ、大人が罹ると症状が酷くなるのか・・・その原因ははっきりとは分かってないそうです。


では、こうした症状を踏まえて、次項から私の場合の経験を具体的に見ていきましょう!

大人の麻疹!私の場合

私が麻疹にかかったのは20代前半だった頃、2001年の夏の話です。


私がたまたま有休を使って仕事を休み、両親と出かけていた日の夕方から症状が出始めました。


その日は月曜日で、あと何日か出勤するとお盆休み・・・という頃でした。


夕方から微熱が出て、家にあった市販の風邪薬を寝て早めに就寝。


次の日の朝には回復してるだろう・・・と思っていたらまさかの高熱(38度!)だったので、もちろん会社はお休みすることにしました。


そして以下の通りの経過をたどります・・・
<初期症状>

  1. 体のだるさ・寒気・微熱(37.6度ぐらい)の症状が出る
  2. 次の日から発熱(38度超え)
<発熱してから>
  1. 発熱(38度~40度)が3日ほど続く
  2. 病院に行くも「風邪」と診断される(解熱剤を処方)
  3. インフルエンザの検査は、もちろん陰性
  4. 発熱から5日後、口の中に白い斑点(コプリック斑)が出来る(口内炎かと思っていた)
  5. 解熱剤を使うと熱は下がるが、すぐに発熱
  6. 高熱と口内炎のせいで食欲もなく、体力がどんどん落ちていくのを感じる
  7. 発熱から6日後、再受診
  8. 口内炎などの症状から「麻疹」の疑いあり、で即入院
<入院後>
  1. 入院後、血液検査 → 「麻疹」と確定
  2. 入院後から少しずつ発疹が出てきて、あっという間に全身に広がる
  3. コプリック斑が喉にも出来、痛みで水を飲むのも辛くなる
  4. 発疹は痛みと痒みを伴い、体中がチクチク痛む
  5. 特効薬はないので、点滴などの対処療法
  6. 全身の倦怠感・発疹による痛み・むくみ・発熱が3日ぐらい続く
  7. 入院後4日目あたりから熱も下がりだし少しずつ回復する
  8. 入院後5日目、気管支炎を併発、痰と咳が出始める
  9. 入院後7日目、痰と咳が落ち着く
  10. 入院後8日目、熱もなくなり、口内炎・痰・咳の症状も治まる
  11. 入院後10日目、少し発疹が残る状態で退院
<退院してから>
  1. 退院して一週間、自宅療養をする
  2. 一週間後に病院にて採血検査
  3. 採血検査に異常なし、とのことで仕事復帰
と、こんな感じで、その時はまだ携帯にカメラなんてついてない時代。


ついてたら絶対画像残してたよな~と思ったのですが、もしかしたらそんな余裕はなかったかも・・・と思いなおすぐらいしんどかったです^^:

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感染ルートは?

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さて、疑問は感染ルートです。


麻疹は感染力がインフルエンザより強い 、と言われています。


その当時の私は、独身で会社員勤め。


子供と関わる機会はまったくなく、もちろん会社の中や友達の中にも麻疹にかかってた人はいませんでした。


ただ思い当たる点は2つ。

  1. 発熱から1週間ほど前、映画「千と千尋の神隠し」を見に行ったので、その映画館で感染したのでは?
  2. その映画館の段差で足をひねってしまったドジな私は、あまりにも痛みが酷く腫れたので夜間の救急病院に行きました。その待合室で感染したのでは?
もちろん、麻疹は感染力が強いので、通勤途中の電車の中だったり、会社のEVの中で一緒だった・・・という事も考えられます。


また、麻疹は「発疹の出る4日前から発疹後5日後までの約10日間」が人にうつる期間と言われています。


発疹が出る前も人にうつしてしまうのですが、発疹が出る前は、普通の風邪の症状なので、中々診断が難しく隔離処置も取られないので、感染が広がりやすい 、というのがあると思います。



予防接種は打ってなかったのか?

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そして更なる疑問は「予防接種は打ってなかったのか?」ということ。


答えは、半分YES!


ニュースでも今話題になっているように、私は昭和50年代(1975~1985)生まれで、麻疹の予防接種を1回しか打っていない世代だったのです。


ただ、私自身も母親も「1回だけど、予防接種は打っているから大丈夫」と何の疑問も持っていませんでした。


wikipediaに書いてある「生まれた年代別の接種回数」にもドンピシャで当てはまります。

1977年4月2日~1990年4月1日に生まれた世代は1回接種法であり、キャッチアップキャンペーン非対象だった。免疫がついていない可能性が高く、最も感染の危険が高い年代。

引用元:wikipedia


接種回数は重要なので、不安な方は母子手帳を見直してもらったりして親に確認してみましょう!

麻疹は予防接種で防げるのか?

答えは、これまた半分YES!!


予防接種を2回受けると、ほぼかかることはない、また、もしかかっても軽症で済むことが多いとと言われています。


稀に、2回接種をしていても抗体値が低い人、年齢とともに抗体値が低くなる人などもいるようなので、残念ながら100%予防できる!というわけではありません。


でも、麻疹には特効薬がありません。


なので今出来ることは予防接種を受けることだけ、だと私は考えます。


今はMR(麻疹・風疹) といって、小学校就学前までに2回の「定期予防接種」(努力義務)となっていてます。


費用は無料です。


もちろん私は子供2人に受けさせました。


生まれた年代などにより接種回数に不安を覚える方など、もしかしたら・・と思う方は抗体検査を受けてみてはどうでしょうか?


まとめ

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いかがでしたでしょうか?


大人の麻疹・・・なると本当に酷い!ということがわかって頂けましたでしょうか?

  • 高熱(38~40度)が続く
  • 合併症(脳炎・肺炎・中耳炎・気管支炎)を併発しやすい
  • 感染症なので隔離され、社会復帰まで時間がかかる
私は幸いなことに気管支炎だけの併発で済みましたが、それでも本当にしんどくて辛かったのを覚えています。

退院した後もしばらくは発疹の跡が残っていたので、鏡を見るのが苦痛で仕方ありませんでした・・・


私が麻疹にかかった2001年はちょうど、麻疹が大流行した年で、年間約28万人の罹患者が出たそうです。

また私が退院して自宅療養していた時、「麻疹から脳炎を発症し亡くなった患者さんがいた」とTVニュースで見たのを覚えています。


おまけに私は退院後の血液検査の際、併せて風疹の抗体検査もしてもらったのですが、風疹も抗体が低いことがわかりました。


その当時は20代前半と結婚・出産とはほど遠い年齢でしたが、両親の強い勧めもあってすぐに風疹の予防接種を打つことに・・


結婚して妊娠した際、ちょうど風疹が流行していた年なので「あの時予防接種を打ってて良かったな~」と思ったのを覚えています。


病院で抗体検査も出来ます。


麻疹にかかったことがない人、予防接種を受けたことがない人、予防接種を受けたかどうか記憶があやしい人・・・


などは、是非1度抗体検査を受けてみるか、予防接種を受けて欲しいと思います。


自分が苦しまないために、また家族や友人など大切な人を苦しませないために、お願いします。

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管理人:よしこ
福岡県出身福岡県在住
子供二人を子育て中の40代(専業主婦)

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