現在の貨幣価値に換算するといくらになる?気になるモノの値段を調査!
先日NHKの朝ドラ『まんぷく』を見ていたら、その中のワンシーンで、「退職金5万円を渡しに来ました」と言っていました。
そこでふと以下のような疑問が湧いてきました。
5万円って大金なの?
現在の貨幣価値に換算するといくら?
まぁ知らなくても別に今の生活に困ることはないのですが、ドラマを見ていて、リアリティとか感情移入とかそういう点から言うと、知りたいんですよね。
『まんぷく』のその場面は戦後の昭和33年、冷蔵庫やTV、洗濯機などの「三種の神器」 が出できたころです。
私が生まれる前であり、両親が若かりしきころのその時代、貨幣価値がどのくらいだったかなんてわかりませんし、想像もつきません。
そこで今回は、現在の貨幣価値に換算すると5万円っていくら?ということで、戦後の貨幣価値の移り変わりや色んな物の物価について、分かりやすく書いていきます。
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現在の貨幣価値に換算するといくら?
貨幣価値の移り変わり、物価について下記項目ごとにまとめてみました。- 貨幣価値の推移
- 物価の推移
それでは1つずつ詳しくチェックしていきましょう。
1.貨幣価値の推移
まず、調べてみてわかったのは、「昔の100円は現在の貨幣価値に換算するといくらか」といった、過去の貨幣の価値を現在の貨幣の価値に換算することはとても難しく、簡単に「いくら」とは言えない、ということです。
ただし、各種の物価指数を利用して、おおよその値を算出することは可能でした。
ここでは最初に「消費者物価指数(消費者が実際に購入する段階での、商品の物価の変動を表す指数)」 で、チェックしていきたいと思います。
わかりやすいように戦後から現代までの74年間を20年ごとにわけました。
また、今年(2019年)のデータはありませんので、2005年の次は10年後の2015年としています。
5万円を基準とした場合、
貨幣価値の推移
- 1945年(昭和20年)5万円
- 1965年(昭和40年)189万円(38倍)
- 1985年(昭和60年)671万円(134倍)
- 2005年(平成17年)745万円(149倍)
- 2015年(平成27年)777万円(155倍)
となります。
戦後からすると今は約155倍の価格となっています。
つまり、戦後1円のものが今は155円する、ということです。
すごい変動ですね。
また、昭和20年から40年では、38倍となっています。
こまかく見ていくと、昭和20年から21年では、5万円→19万円、と約4倍になっていますので、戦後の価格上昇がいかに急だったかがわかります。
それから、昭和40年から60年までは3.5倍となっています。
これは、ちょうど日本が「いざなぎ景気」などの好景気が続いた「高度経済成長」 の時代なのもあるでしょう。
続いて様々な物価の推移もみていきます。
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2.物価の推移
物価の推移ですが、種類別にご紹介しますね。
物価については、こらちのサイト→『明治~平成 値段史』を参考にさせて頂きました。
また「-」となっている箇所は、価格の確認が出来ませんでした。
ご了承下さい。
食料・食べ物の価格
■卵(1個)の価格
- 1945年(昭和20年)29銭
- 1965年(昭和40年)13円
- 1985年(昭和60年)21円
- 2005年(平成17年)23円
- 2015年(平成27年)25円
- 1945年(昭和20年)-
- 1965年(昭和40年)1360円
- 1985年(昭和60年)4788円
- 2005年(平成17年)4080円
- 2015年(平成27年)3946円
- 1945年(昭和20年)-
- 1965年(昭和40年)50円
- 1985年(昭和60年)330円
- 2005年(平成17年)500円
- 2015年(平成27年)630円
生活用品
■鉛筆(1本)の価格
- 1945年(昭和20年)20銭
- 1965年(昭和40年)10円
- 1985年(昭和60年)30円
- 2005年(平成17年)40円
- 2015年(平成27年)40円
- 1945年(昭和20年)2.7円
- 1965年(昭和40年)580円
- 1985年(昭和60年)2600円
- 2005年(平成17年)3925円
- 2015年(平成27年)4037円
通信・交通
■はがきの価格
- 1945年(昭和20年)5銭
- 1965年(昭和40年)5円
- 1985年(昭和60年)40円
- 2005年(平成17年)50円
- 2015年(平成27年)52円
- 1945年(昭和20年)-
- 1965年(昭和40年)100円
- 1985年(昭和60年)470円
- 2005年(平成17年)650円
- 2015年(平成27年)650円
給料・賃金
■国家公務員初任給
- 1945年(昭和20年)-
- 1965年(昭和40年)21,600円
- 1985年(昭和60年)118,800円
- 2005年(平成17年)179,200円
- 2015年(平成27年)181,200円
- 1945年(昭和20年)-
- 1965年(昭和40年)50.7万円
- 1985年(昭和60年)352万円
- 2005年(平成17年)437万円
- 2015年(平成27年)420万円
物によって価格の変動が違いますね。
卵は「価格の優等生」と言われるだけあって、昭和40年からは約2倍(13円→25円)にしかなっていませんが、うどんは約12倍(50円→630円)にもなっています。
ちなみに冒頭にあった朝ドラの退職金5万円は、1958年(昭和33年)にもらっていました。
この当時の国家公務員の初任給が12,000円ですので、約4ヶ月分を退職金としてもらっていたことになります。
今で言うと、80万円ぐらいでしょうか??
退職金としては少ないですよね・・・ボーナスぐらいです。涙
江戸時代の物価をまとめた動画がありましたので、貼っておきます↓
江戸幕府の収入にびっくり!
そして大奥の支出にもびっくり!^^;
紙幣に関することはこちらでも書いています♪
紙幣に関する記事
まとめ
いかがでしたでしょうか?- 卵はやっぱり価格の優等生だった
- 1958年(昭和33年)の5万円は今でいうと80万円ぐらい
- うどんは戦後から約12倍の値段になっている
などということがわかりました。
給与の水準からいくと、昔が物価が安かった・・・とは一概に言えませんね。
でも、昔は消費税はありませんでしたし、年々社会保険料などは上がっていっていますので、今の生活が給料の割りに厳しい、というのはわかります。
税金もちゃんと使われてたら、また私たちの生活の中で税金の恩恵が日々感じられたら、苦々しく思うこともないと思いますが、色んな不正のニュースを聞くと・・・ですよね。苦
と、なぜか愚痴になってしまいました~^^;
今回様々なモノの値段を調べてみて思ったのは、これから先の子供たちの生活が豊かで暮らしやすい世の中であればいいな~ということです。
私がおばあちゃんになる頃、貨幣価値や物価がどうなっているかわかりませんが、少しでも昔より今の方が良い、と感じられるような世の中になって欲しいなと思いました。
今の物に溢れた豊かな生活があるのは、戦争中や戦後苦労した人がいたおかげでもあります。
あの時の大人が日本をダメにしたー!と将来の子供たちが思わないよう、私たち大人もがんばらないといけないですね!
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