1000円札に描かれた人物!歴代メンバー全員を詳細も含めて大紹介
お札には歴史上の偉人 が描かれています。
以前、お札に描かれてきた人物の一覧の記事を書きましたが、今まで17名の偉人が描かれてきました。
これらの偉人たちは生存中、自分がお札に描かれるようになるとは思ってもみなかったですよね~
そう思うと、もしかしたら私の知り合いの中にも将来お札になる人がいるのかも・・・とロマン?が出てきます^^笑
そんなお札ですが、お札の中でも一番身近なのは1000円札ではないでしょうか?
中には10000円札の方がたくさん見てるわ!という羨ましい人もいらっしゃるでしょうが、私のような一般ピープルにとっては1000円札が身近な存在であり、また良く使います。
そんな1000円札に描かれている偉人は誰か、皆さんご存知でしょうか?
今回は、今まで1000円札に描かれてきた歴代偉人5名をご紹介していきます。
その偉人がどんなことをした人なのか・・・詳しく書いていますので、どうぞご覧下さい。
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1000円札に描かれた人物
歴代の1000円札になった偉人は5名います。発行順に、
- 日本武尊(1945年発行)
- 聖徳太子(1950年発行)
- 伊藤博文(1963年発行)
- 夏目漱石(1984年発行)
- 野口英世(2004年発行)
それでは一人ひとり、何をした人か?など詳しくチェックしていきましょう。
日本武尊(1945年発行)
紙幣概要
- 額面:千圓(1,000円)
- 表面:日本武尊と建部神社
- 裏面:彩紋
- 寸法:縦100mm、横172mm
- 発行開始日 1945年(昭和20年)8月17日
- 通用停止日 1946年(昭和21年)3月2日
※彩文とは ・・・ 波状線・弧線または円形などを組み合わせた、精密な幾何学的模様のこと
僅か半年程度しか市場に出回らなかったため、発行枚数も少ないため、現存するものは高値(ヤフオクで20万円ほど)で取引されています。
また、今の1000円札と比べると一回りほど大きいサイズとなっており、当時の貨幣価値は現在(2014年)で言うと、約180万円!の超高額紙幣でした。
画像についてはこちらのサイトでご覧になれます ⇒ 『古紙幣旧札の買取査定ナビ』
日本武尊(やまとたけるのみこと)は、記紀(きき)等に伝わる古代日本の皇族(王族)です。※記紀とは、古事記と日本書紀のことです。
- 『古事記』では主に「倭建命(やまとたけるのみこと)」
- 『日本書紀』では主に「日本武尊(やまとたけるのみこと)」
と、表記されています。
第12代景行(けいこう)天皇皇子で、第14代仲哀(ちゅうあい)天皇の父にあたる人物で、熊襲征討・東国征討を行ったとされる日本古代史上の伝説的英雄 です。
今でも、漫画・小説・映画、と様々な作品に登場していますし、近年ではゲームのキャラクターにもなっていますから、みなさん一度は名前を聞いたことはある超有名人ではないでしょうか?
このヤマタトタケルが行った偉業などの話には諸説あり、中には矛盾した内容もあるので、実在した人なのか真偽が定かではありません。
一説には、4世紀から7世紀ごろの数人のヤマトの英雄を統合した架空の人物ではないか?ということも言われています。
しかしながら、ヤマトタケルの実在性は低いのですが、ちゃんとお墓(三重、奈良、大阪の3ヶ所)もあります。
0の話を10にするのは難しいですが、1の話を10にするのは(話を大きくする)、比較的容易と思われるので、私は何人か元となった人物がいるのでは??と思っています^^
また、お札の表面に描かれている「建部大社(たけべたいしゃ)」 は、滋賀県大津市神領にある神社で、主祭神は日本武尊と大己貴命(大国主)です。
かの源頼朝が平治の乱で敗れ、伊豆国に流される道中、この建部大社に立ち寄って源氏の再興を祈願し、後に大願成就したことから、出世開運の神としても有名です。
行ってみたい神社の一つです。
滋賀、奈良、大阪、三重・・・と、ヤマトタケルに縁のある地を巡る旅行も楽しそうですね!
漫画がありました。子どもにも読ませたいな~↓
聖徳太子(1950年発行)
紙幣概要
- 額面:千円(1,000円)
- 表面:聖徳太子
- 裏面:法隆寺夢殿
- 寸法:縦76mm、横164mm
- 発行開始日 1950年(昭和25年)1月7日
- 支払停止日 1965年(昭和40年)1月4日
記番号にアルファベット1桁または2桁+数字6桁+アルファベット1桁の形式、すなわち「A123456B」や「AB123456C」のような現在と同じ形式が採用された初の日本の紙幣です。
サイズは現在の1000円札と縦は変わりませんが、横は14mm大きいため、横に長細い紙幣だったようです。
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聖徳太子は、誰もが知っている有名人!
19歳で推古天皇の摂政となり「憲法十七条」や「冠位十二階」、「遣隋使の派遣」など、様々な偉業を成し遂げた聡明な人物・・・私も歴史でそう習いました。
ただこの聖徳太子の話も、10人の話を同時に聞き分けられる、幼少時から聡明で仏法を尊んだ、など逸話や伝説的なエピソードが多く、後々脚色されたものも多い、とも言われています。
お札の裏面に描かれている法隆寺は、聖徳太子と推古天皇が607年に建立したと言われていますが、670年に焼失したと言われており、今ある法隆寺は再建されたものだと言われています。
聖徳太子の名前もそうですが、あのご尊顔も有名ですよね。
この聖徳太子は、後に5000円と10000円のお札にも描かれていますので、一時期お札は全部聖徳太子が描かれていたんですよね。
すごいですね!
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伊藤博文(1963年発行)
紙幣概要
- 額面:千円(1,000円)
- 表面:伊藤博文
- 裏面:日本銀行
- 寸法:縦76mm、横164mm
- 発行開始日 1963年(昭和38年)11月1日
- 支払停止日 1986年(昭和61年)1月4日
印刷技術の向上により聖徳太子の千円券の偽造が多発したため、新たに発行された1000円札です。
伊藤博文は、日本の武士(長州藩士)であり、政治家です。
長州は今の山口県、吉田松陰で有名な松下村塾で学び、幕末期の尊王攘夷・倒幕運動に参加しました。
その後、
- 岩倉使節団の副使
- 参議兼工部卿
- 初代兵庫県知事(官選)
- 初代・第5代・第7代・第10代の内閣総理大臣
- 初代枢密院議長
- 初代貴族院議長
- 初代韓国統監
- 元老
人物としては、衣食住には頓着しない性格、女好き、お世辞を言わない無骨な正直者、金銭にきれい、と言われており、今の政治家とはまったく共通項がないですね!笑
4回も総理大臣になったのもすごいですし、その他の要職を歴任できたのも実績と行動力があったからでしょう。
1000円札になったのもうなずけますね。
今の時代にもこんな政治家が出てきて欲しいものですが・・・泣
夏目漱石(1984年発行)
紙幣概要
- 額面:千円(1,000円)
- 表面:夏目漱石
- 裏面:タンチョウ
- 寸法:縦76mm、横150mm
- 発行開始日 1984年(昭和59年)11月1日
- 支払停止日 2007年(平成19年)4月2日
この1000円札からサイズは長辺が150mmとなり、従来のより14mm短かくなりました。
発行時期により製造者が、「大蔵省印刷局」、「財務省印刷局」、「国立印刷局」の3種類あります。
夏目漱石は、明治時代から大正時代にかけて活躍した小説家、評論家、英文学者です。
一つ前の1000円札の人ですから、記憶に新しい人も多いと思います。
有名な小説は、
- 「我輩は猫である」1905年
- 「坊ちゃん」1906年
- 「三四郎」1908年
- 「それから」1909年
- 「こゝろ」1914年
「我輩は猫である」なんかは、本は読んだことなくてもタイトルは知ってる・・・と言う人も多いのではないでしょうか?
ちなみに、なんとここに挙げた作品は全部映像化もされています!
私は歴代の1000円札の中で一番のイケメンだと思いますが、皆さんはどうですか?^^
イケメンで書いた小説は評価され、さぞ順風満帆かと思いきや私生活はそうではありませんでした。
8人兄弟の末っ子に生まれ、養子に出されたり夏目家に戻ったり・・・とたらい回しにされ幼少期は苦労したようです。
勉学は成績優秀で、帝国大学(今の東京大学)を首席で卒業、その後は愛媛の中学校に英語教師として赴任、正岡子規と出会い親友となります。
その後は結婚、2年間のイギリス留学、「吾輩は猫である」を執筆、朝日新聞社に入社し、本格的に執筆活動に入りますが、その間も神経衰弱や胃潰瘍、糖尿病、痔、リューマチなど何度も病気に苦しみ、49歳という若さで亡くなりました。
ちなみに漱石の脳は、現在もエタノールに漬けられた状態で東京大学医学部に保管(重さは1,425グラム)されているそうです!
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野口英世(2004年発行)
紙幣概要
- 額面:千円(1,000円)
- 表面:野口英世
- 裏面:逆さ富士(本栖湖からの富士山の眺め)と桜
- 寸法:縦76mm、横150mm
- 発行開始日 2004年(平成16年)11月1日
野口英世は、日本の医師、細菌学者です。
現在のお札に描かれている人ですから、皆さんお顔はご存知ですよね!
野口英世は福島の貧しい農家に生まれ、1歳半の時に左手に大火傷をおいハンディキャップを背負いますが、それを克服しほぼ独学で勉強して医者になり、細菌学者になります。
黄熱病や梅毒の研究で知られ、数々の論文を発表、ノーベル生理学・医学賞の候補に三度も名前が挙がります。
しかし、黄熱病の研究中に自身も罹患し、1928年に51歳で死去します。
これだけ見ると華々しい経歴でさぞかし素晴らしい人物・・・って感じですが、野口英世のプライベートは結構破天荒なものでした。
恩師や友人たちから多額の借金を重ね、「借金の天才」とまで言われています。
渡米資金を得るために女性と婚約まで交わし、その女性とは結婚をなんだかんだと先延ばし・・・なおかつ先方から婚約を破棄させるように画策してたとか。
酒好き放蕩好きの浪費家・・・で、その借金はすぐに遊興に消えてしまったと言います。
日本では子供向けの偉人伝が多数刊行されている超有名人ですが、こんなエピソードがあるとは驚きですよね。
そんな野口英世のあだ名は「人間発電機」
努力の天才で、周囲の研究者たちから「あの日本人は一体いつ寝るのか?」と言われ、このあだ名がついたそうです。
破天荒な私生活とは裏腹に、研究には一生懸命だったんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?- 実在したかどうか分からない人もいる
- 全員男性
- 15年~20年で新しい紙幣が発行されている
- 近年では政治家は描かれていない
ということがわかりました。
改めて振り返ってみると全員男性です。
もうちょっと女性もいてもいい気がしますが・・・
次の1000円札がもしかしたら?ですね。
今まで15~20年おきに新紙幣が発行されています。
来年(2019年)には元号が変わりますし、近いうちにお札も新しくなるかもしれません。
次は誰がなるのか・・・予想してみるのも楽しいですね^^
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