高崎山のベンツ!伝説のボスザルと言われる理由のすべて
2016年は申年ですね!
2015年の初めには大分県にある高崎山自然動物園に猿の赤ちゃんが生まれ“シャーロットちゃん”と名づけられて話題になりました。
その大分県にある高崎山自然動物園には今は亡き“ベンツ”という伝説のボスザルがいたの、みなさんは知っていますか?
今回はその伝説のボスザル”ベンツ”について色々と書いていきます!
2016年の干支(申年)に関する記事はこちら
⇒ 「2016年の干支!申年ってどんな年か知っていますか?」
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高崎山自然動物園
伝説のボスザルがいたのは、大分県大分市の高崎山にある大分市立の自然公園です。
ここでは、野生のニホンザルに餌付けを行う場所が設けられ、檻を隔てずにニホンザルの姿を見ることができます。
高崎山のニホンザルはB群、C群の2つの群に分かれており、各群ともα(アルファ)オス=”ボス猿”に率いられ、時間をずらして餌場に姿を現します。
かつては1,000頭余を数えたA群もいましたが、C群との争いに敗れて20頭ほどに激減し、2002年6月頃から姿を見せなくなりました。
◆高崎山に生息しているニホンザルの個体数(2013年11月調査)
- B群・・・643頭
- C群・・・712頭
計1355頭!!
すごい数ですね~!
大分で宿泊するならこちらがおすすめです^^
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ベンツの名前の由来と生涯
では次に、ベンツの名前の由来と生涯についてみていきます!名前の由来
貫禄のある態度から、高級車であるメルセデス・ベンツに因んで「ベンツ」と名付けられました。
生涯
1980年ごろに生まれ、2014年に35年(人間で言うと推定100歳以上!)の生涯を閉じました。正確に言うと、ベンツの亡骸は発見されていません。
しかし、2013年12月16日に目撃されたのを最後に行方不明となり、同年12月23日以降、数度にわたり捜索が行われたが発見されず、「αオスが行方不明となってから1ヶ月が経過すると死んだとみなす」という園の慣例に従い、2014年1月17日、死亡と認定したと発表されました。
とても長生きしたベンツ。
でも長生きしたから”伝説”になったのではありません・・・
ベンツの生き様
ベンツが伝説と言われるのは、その“生き様”が話題になったからです。ここでは、ベンツの生き様について下記項目ごとに詳しく書いていきますね。
- 史上最年少でボスザルに就任!
- 別の群のメスザルに恋をして群を追放!
- 諦めないベンツ!
- 再びボスに!
- ボスの就任式には・・・!
- 失踪・・・そして発見!
- ベンツの死後
1.史上最年少でボスザルに就任!
通常、群れのトップになるのは20歳前後ですが、ベンツは、1987年、推定9歳(史上最年少)でB群のトップ(第9代)になりました。
2.別の群のメスザルに恋をして群を追放!
1990年2月、C群のメスザル(リズ)に恋をしたベンツは自分の群れを離れリズの元に入り浸り(一週間ぐらい)ます。自分の群れを省みなかったベンツは仲間の信頼を失い、群れを追われてしまいました。
結局リズのいるC群に移りましたがそこでの地位は組織の末端。餌もろくにありつけません。
ちなみにリズは没落したベンツを相手にしなかったそうです・・^^;
3.諦めないベンツ!
組織の末端へと転がり落ちたベンツでしたが、徐々に地位を向上していき2000年にはC群のナンバー2 となります。2001年~2002年に当時最大勢力を誇っていたA群との抗争で活躍し、仲間たちから信頼を集めます。
A群はベンツの活躍もあってその数を減らし抗争後は餌場に姿を見せなくなり消滅しました(!)
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4.再びボスに!
2011年2月には在任期間が歴代最長であったゾロの後を継いで、C群の第9代ボスザルに就任。異なる2つの群でボスザルになったのは、高崎山57年の歴史では初めてのことであり、就任時の年齢は推定33歳で、これは人間に換算すると100歳以上にあたります。
5.ボスの就任式には・・・!
ベンツの名前にちなんで、メルセデス・ベンツを扱う大分ヤナセからミニカーとバナナが贈られました!
6.失踪・・・そして発見!
そしてC群のトップになった2年後の2013年9月14日に失踪。行方不明になります。しかし同年10月1日に住宅街で発見され保護されました。
群れをしばらく留守にしたボスが、再び同じ地位に戻ることは容易ではありません。
高崎山では過去に1ヶ月以上行方不明後に復帰したボスザルが2匹いましたが、どちらも部下から攻撃にあったり、再び行方不明になったりとして群れを追われています。
ベンツもボスザルとして復帰できるか不安視されましたが、腹心の部下であるC群ナンバー2(ゾロメ)がベンツを率先して毛づくろいなどをして上下関係を群れにしらしめ無事にボスザルに復帰。
ベンツが復帰した際の動画です↓↓↓復帰確認というのがあるんですね~
ベンツの復帰が話題となった高崎山自然動物園は10月の入場者数が例年の約1.4倍に増加しました。
しかし2013年12月に再び行方不明。
前途したとおり、死亡したと認定されます・・・
7.ベンツの死後
2014年1月17日にベンツは死亡と認定されたと発表がありました。その後、園では14年1月26日にベンツのお別れ会(お別れ会当日は入園料が無料だったそうです)が開催され、大勢の観客がベンツの死を悼みました。
同年1月22日には大分市がその功績をたたえ、「高崎山名誉ボス」の称号を与えると発表。
お別れ会の場で釘宮大分市長より授与されたそうです。
亡くなった時の年齢は推定110歳。高崎山では最高齢の猿でした。
大分県には城島高原パークという遊園地もあります^^
→『城島高原パークの割引とクーポン特集!画像&レビューあり』
まとめ
どうでしたでしょうか??数々のベンツの伝説!!
私は何かの小説を読んでるみたいに興奮しました^^
最年少でのボス就任、群れを追われ、他の群との抗争、そして再びボスに・・・、と、まさにリアル猿の世界の”仁義なき戦い”!!
しかもベンツは血気盛んで喧嘩っぱやいだけではなく喧嘩の仲裁も得意だったそうで、2013年のイケメンナンバーワンを決める投票では、2位に大差を付けて優勝するほどのイケメン!
でもメスザルを追い掛け回して群れを追われる・・・なーんてお茶目な一面もあるのが可愛いですよね。笑
もうベンツに会えないのは残念ですが、前述のようにyoutubeの動画で検索すると在りし日のベンツの姿が見れますので、気になる方は検索してみて下さい!^^
サルと言えば有名な日光の三猿!こちらでは日光の三猿とは反対の意味のお元気三猿について書いています。
→『日光の三猿の意味と反対のお元気三猿ってなに?』
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